奈良へ・・(2)










金堂

金堂は西伽藍最古の建築で

軒の出の深い安定した姿が美しい

入母屋造り二重の瓦屋根と下層の裳階の板葺きの対比

これに軒下の垂木や雲斗・雲肘木が調和しています












右上の裳階の板葺き・・

板に切り込みが入ってがっちりと

かましているのがわかりますか

左下の裳階の板葺き・・

切り込みが入ってませんね・・

これは・・

あとから修復した時に

大工さんの工夫で切り込みをいれているのです

切り込みのない方が古いものです

上層と下層をつなぐ支柱に巻き付けられた龍の彫り物は

江戸期の大修理の際に付けられたもので

龍の彫り物には意味がなく

江戸時代の大工さんの粋な遊び心・・

だったようです・・












607年(推古15年)の創建当時の建物は

670年(天智9年)に火災で焼失

ただし大講堂などとは違い

法隆寺の中心となる建物だけに再建は早かったと言われています

建築物として目を引くのがエンタシスの柱です

エンタシスとは

円柱の下部から上部にかけて徐々に細くする

若しくは中部から上部にかけて細くした形状で

真ん中が太く見える形でもあり

古代ギリシャ発祥の建築方法です

法隆寺の柱にも用いられていて

エンタシスを施した柱を下から見上げると

真っ直ぐに安定して見える錯覚が生まれます

ギリシャのパルテノン神殿もこの技法を取り入れています

ここで・・疑問・・

ギリシャと日本が当時それほどまでに国交があったのかということ

遠く離れギリシャからこの技法が入ってきたとするなら

その途中の国でも見られてもよいはず

しかし

この柱の技法を用いた建築物が途中の国ではみられないことから

日本独自のものとも考えられています

仮に日本独自のものだったとして

昔の人の技法には驚かされます













法隆寺西院伽藍の中心に建つ金堂と五重塔

この2つの建物の間を北へ進むと

そこにあるのが僧侶たちの研鑽の場

大講堂です

法隆寺では珍しい平安建築












大講堂前の大灯籠

元禄七年の五代綱吉生母桂昌院の刻印が・・

法隆寺の伽藍は桂昌院によって修造されました・・













数ある法隆寺の建物の中でも最も大きく

ひときわ美しさが際立つ大講堂ですが

実際には再建されたもので

かつては金堂と五重塔により近い位置にあったものが

925年(延長3年)に落雷で焼失

それから65年後の990年(正暦元年)に新築されたのが

現在の大講堂です

現在両脇に回廊が取りついていますが

もとは北回廊は金堂・五重の塔を囲んで南方で閉じられ

創建堂の両脇には東西棟の北僧房が建てられていたそうです














聖霊院(しょうりょういん)

法隆寺の西院伽藍・金堂・五重塔をぐるりと囲む大回廊の東西には

僧侶の住居であった南北に細長い僧房(東室、西室)がありますが

聖徳太子像(平安時代のもので国宝)を安置するために

東室の南端部分を改造したものが聖霊院(しょうりょういん)

平安時代末から鎌倉時代にかけて聖徳太子信仰が高まり

1284(弘安7)年に造られた寝殿造りの建物で国宝です














回廊の柱には僅かな膨らみがあります

金堂や中門と同じく

下から3分の1の部分が最も膨らむエンタシス

エンタシスの柱の回廊は日本ではここでしか見られません

法隆寺中門の両端を起点とする廻廊は

金堂・五重塔を囲みながら北上ののちいったん東西に屈折し













さらに北転して経蔵・鐘楼を含めつつ大講堂に達しています

このうち当初部分は金堂・五重塔背後の屈折点までで

もとはここで東西に連結されて北面を閉ざしていました

現状のように拡張されたのは平安時代中期とみられています

ここでの特徴は

横長の金堂とそれより小さな正方形の五重塔とを左右に並列し

かつ堂塔と廻廊との間隔を均等に扱おうという意図から

南辺廻廊を中門から東は十一間

西は十間と長短をつけていること

視覚的な均衡を考えた心にくい配慮です

梁間は三・七メートルの単廊で

外側柱筋は出入り口を除いてすべて連子窓で閉ざし

内側は開放されています











連子窓こしの風景・・

角度が工夫されていて・・

風景が綺麗に見えますね・・



続く






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コメント

§ 切り込み

 工夫が万が一の漏洩を予防する…大工さんが知恵という道具を使って…そんな巧が居なくなったこの頃…新築現場はホチキスの打音が聞こえて…焼け出されると大量の釘とホチキス…古都を歩くと味気ないが鮮明に♪

§

奈良は京都に並んで由緒ある建造物がたくさん
ありますね^^

昔の方の知恵と努力の結晶ですね!!

§ ( ゜▽゜)/コンバンハ

ひでわくさん

法隆寺・・
じっくりみると一日がかりです・・
世古さんと出会って
素晴らしい観光ができました・・
大工さんの粋な細工に感心・・

o(*^▽^*)o~♪

§ ( ゜▽゜)/コンバンハ

shiokoさん

京都と違って奈良は
神社仏閣が離れていますが
その素晴らしさに目を見張るばかりです

幼いころの遠足では感じ得なかった事が多々
楽しい時間でしたよ

o(*^▽^*)o~♪

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